​新型コロナウイルス 抗体検査

当院では2種類の新型コロナウイルスの抗体検査を自費診療にて行っております。

①抗CoV-2抗体S(SARS-CoV-2抗体S)    自費で5500円(税込み)

②抗SARS-CoV-2(新型コロナウイルス抗体)自費で5500円(税込み)

​両者の違いですが①は新型コロナウイルスのスパイク蛋白に対する抗体検査です。ワクチン接種した場合は下の図のようにスパイク蛋白(赤枠点滅)だけが体内に入ります。一方、コロナウイルスに感染すると下の図のようにウイルスそのものが体内に入るので、スパイク蛋白以外の抗体もできます。②はその中のウイルス内のヌクレオカプシド蛋白(青枠点滅)の抗体検査になります。したがって、①はワクチン接種でも、感染でも上昇しますが、②は感染したときのみ上昇し、ワクチン接種だけでは上昇しない検査となります。ワクチンで抗体がついたかどうかをみるのであれば①の検査だけで十分です。

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この抗体検査に関しては勘違いされる方も多いのですが、PCR検査など今感染しているかどうかを調べる検査ではなく、ウイルスを排除するコロナウイルス抗体がどれくらいあるかを調べる検査です。この抗体がどれくらい予防効果があるかわかっていないため、厚労省のワクチンQ&Aでは接種後の抗体検査は必要ないとの見解です。しかし、当院では有料となりますが、採血で結果が出るため、検査自体の患者さんへの負担は小さく、また現在の抗体量を知ることは患者さんにとっても有用であると考え、検査希望のある方には検査を行っております。なお、抗体の値が高くても、感染対策は必要ですので、その点はご注意ください。

当院では2021年4月から5月にかけて、職員の新型コロナワクチン(ファイザー製)の接種を行いました。また2022年2月4日には3回目のファイザー製ワクチン接種を行いました。当院ボランティアの方の抗体検査の採血結果が出ていますので、参考までに公開いたします。
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3回目のコロナワクチン接種前後の抗体値を拡大表示しました。ワクチン接種後9ヶ月までは抗体の値は250以上で高力価を維持しておりました。また3回目のブースター接種後3日目まではまだ抗体の上昇を認めませんでしたが、10日後の採血では測定限界を超える上昇を認めました。
現在、当院で行っている抗CoV-2抗体S(SARS-CoV-2抗体S)検査はロッシュ社製の検査試薬を使用しております。参考までに検査値の基準値を下記に表記しました。
基準値は
・0.8 U/ml未満で陰性 
・0.8 U/ml以上で陽性
・15 U/ml以上で中和抗体が存在する可能性が高い(99%以上)
・132 U/ml以上で米国FDAにて回復期血漿療法用血漿として適合
・250 U/ml以上で高力価(中和阻害率がプラトー)