​リハビリテーション・栄養指導

​呼吸器リハビリテーション

3.出しづらい痰をうまく出すには?
当科に通院されている患者さんの悩みの一つになかなか、痰が出しづらいというものがあります。現在、当院のリハビリでは感染症予防の観点から、排痰訓練は行っておりませんが、このコーナーでは自宅でも痰を出しやすくするにはどうしたらよいか?その方法をご紹介いたします。
1.痰とは?
空気中の異物や細菌などは呼吸器系で分泌された分泌物と一緒に体外に排出されます。このとき排出されたものを喀痰といいます。うまく喀痰として排出されるとよいのですが、気道の粘膜に付着したままだと、痰がたまりその結果気道が狭くなって呼吸が苦しくなる原因となります。
痰とは.png
2. 喉元に上がってきた痰をうまく出すには?(ハッフィング)
胸や喉の奥に痰がへばりついている感じがして出せずにつらい​という患者さんの声をよく耳にします。その様な場合の痰を出す方法にハッフィングという方法があります。
ハッフィング1.png
​ハッ!
​ハッ!
【ハッフィング】
​①普通の呼吸4-5回し、その後、深呼吸を2-3回します。そして、ゆっくりと深く息を吸い、手で胸を圧迫しながら、声を出さずにハッハッと強く早く息を吐きます。
ハッフィング2.png
​ゴホン!
​②痰があがってきたら、2-3回ゴホン!と咳き込んで痰を出すようにします。痰が出たら、普通の呼吸に戻ります。まだ痰が出そうであれば、①の呼吸法にもどり繰り返します。


 
※あまり長く何回もやりすぎると喉を痛めますので、5-10分くらいを目処にしましょう。
3. 体位による排痰法
肺は左右2つあるたいへん大きな臓器です。当然、痰が溜まりやすい場所というものがあると思います。そこで、痰のある場所ごとに痰が出しやすくなる体位がありので、ここではそれを解説します。
仰臥位.png
​①仰向けで寝る体位
肺の上部にある痰を出すときに有効な体位です。枕を使って胸部を高くすると痰が出しやすくなります。
側臥位.png
​②真横を向いて寝る体位
左右の外側に痰があるときに有効な体位です。枕を使って、痰のある側を上にすると良いでしょう。
腹臥位.png
​③うつ伏せで寝る体位
痰が背中側にあるときに有効でな体位です。枕を使ってお尻を少し上げると出しやすくなります。