当科の診療する主な病気

​長引く咳

​②遷延性・慢性の咳(発症後3週間以降のもの)

3週間以上続く咳の患者さんが来院したときは、私たちはまず、患者さんの症状をお聞きし、聴診などの身体の所見をとらせていただいて、ほぼすべての患者さんに対し胸のレントゲンを撮らせてもらっています。
この胸部レントゲンで、陰影を認めれば、疑わしい病気を考えながら、採血検査、胸部CT検査、喀痰検査、呼吸機能検査などを行います。これらの検査はすべて、当院で可能です。状況に応じて、即日で結果説明いたします。そのうえで、さらに必要な検査、例えば肺の内視鏡(気管支鏡)検査などが必要ならば、専門の呼吸器内科診療を行っている施設へご紹介いたします。
 
胸部レントゲンで異常を認めない場合は、先ほどご説明した症状に痰が出るかどうかの有無で治療方針を判断します。
 
痰がある場合、鼻炎症状の有無を確認します。鼻炎があれば慢性副鼻腔炎の合併を念頭に喀痰検査や胸部CT検査および副鼻腔CT検査などを行います。副鼻腔炎と気管支炎の合併を認めた場合は副鼻腔気管支症候群として治療します。治療はマクロライド系抗菌薬(主にエリスロマイシン)を約8週間内服いたします。
 
痰がないまたは少量のときは、以下の病気の可能性が高くなります。
・咳喘息
・アトピー咳嗽/喉頭アレルギー
・胃食道逆流(GERD)
・感染後咳嗽
●咳喘息
咳喘息とは典型的な喘息症状を伴わない咳を主体とした病気です。基本的には気管支喘息の一種でしっかり治療しないと3人に1人は本格的な喘息に移行するといわれています。特徴は気管支拡張薬という気管支喘息のお薬を吸入してもらい効果があれば、咳喘息を強く疑います。当院では咳喘息を疑ったときは、気管支拡張薬の吸入をしていただき、吸入前後の肺機能検査で一定の改善を認めた場合に咳喘息として気管支喘息の吸入薬による治療を行っております。
●アトピー咳嗽/喉頭アレルギー
アトピー咳嗽は先ほどの咳喘息と異なり、気管支拡張薬の効果が期待できない咳です。咳喘息は肺の奥の方の気管支が炎症を起こしていますが、アトピー咳嗽では肺の奥ではなく、喉頭や気管といった肺よりも手前の部分の炎症が主体となっております。花粉症と同じくアレルギーが関与していることが多く、治療は花粉症と同じ抗アレルギー薬が主体になります。
●胃食道逆流(GERD/逆流性食道炎)
胃から食道に胃酸や胃内容物が逆流することで食道炎などの症状が出た場合をGERDと呼んでいます。この炎症が食道のみならず、喉頭や咽頭、さらに気管、気管支ににまで及ぶと長引く咳の原因となります。当院では咳だけでなく胸やけなどGERDの症状も伴う場合、F-scaleと呼ばれる問診票を行ったうえで、胃酸を抑える薬(ネキシウム®/タケキャブ®など)で治療します。
​●感染後咳嗽
かぜ症候群、いわゆる風邪の後に、熱などの症状は治まっているが、乾いた咳がその後、3週間以上持続している状態をいいます。風邪のほとんどはウイルス感染といわれています。ウイルスなどの病原体自体はすでに体外に排出され炎症も収まっているが後遺症として咳だけが持続している状態をいいます。この咳の特徴は就寝前から夜間に多く、特に寝入りばなの咳が非常に特徴的と言われています。症状が強ければ、咳止めなどの対症療法が主体となります。
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医療法人社団 東京石心会 新緑脳神経外科

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