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当科で行っている予防接種

​新型コロナウイルス ワクチン

④ ファイザーのワクチン、mRNAワクチンとは?
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このワクチンはmRNAワクチンという、今までにない全く新しい種類のワクチンです。
今までのワクチンは、生ワクチン(弱いけど病原体は生きている)と不活化ワクチン(病原体は死んで分解されている)それにトキソイド(病原性をなくした病原体の出す毒素)
でした。これらを接種することで、免疫(病原体に対する体の抵抗力)をつけました。
一方、mRNAワクチンは、病原体の一部をつくる遺伝子を脂肪の膜に包んで、体内の細胞に取り込ませます。この取り込まれた細胞内で、病原体の一部がこの遺伝子から作成され、それによって免疫をつけます。なお、このmRNAという遺伝子はタンパク質を作る遺伝子で私達のDNAには取り込まれません。
 
以前のワクチンとの違いは、病原体または病原体の一部ではなく、その設計図(遺伝子)を接種することで、体内で病原体の一部を合成しそれに対する、免疫を獲得します。
​バイオテクノロジーの発達で遺伝子を作成するほうが病原体の一部を作成するよりも短期間にワクチンができるというメリットがあります。ただし、今までになかったワクチンなので、本当に有効なのかわかりませんでした。また、遺伝子は壊れやすく、ファイザーのワクチンでは保管に-70℃という超低温状態にすることが必要です。
2021年2月現在の報告を見る限りでは、発症予防効果95%、感染予防効果も90%近くと、非常に高い効果が示され、有効性への不安は払拭されつつあります。超低温での保管の問題が解決すれば、今後はこの種類のワクチンが主流になると思われます。
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