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当科の診療する主な病気
COPD(肺気腫)
このコーナーではCOPD(肺気腫)について、なるべく簡潔にわかりやすく解説していきます。また、当院で行っている診断から治療までの流れも解説していきます。
① COPD(肺気腫)とは?
皆さんはCOPDというと、聞き慣れない病気だなあ?と思われるかもしれません。普通の病気は〇〇病とか〇〇症候群とかつきますが、この病気はアルファベット4文字なのでわかりにくいかと思います。でも、これは略語で正式には慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)という病名で英語の頭文字をとって、この病名がつけられています。これでも、この病気って何なのか?と思われる方もいるかと思いますので、まず、この病気について解説していきます。
COPDとはタバコの煙など有害な物質を吸い込むことによって、肺が壊されたり、肺までの通り道である気管支が炎症によってダメージを受けたりすることによって、息切れなどの症状が出る病気のことを言います。病気のイメージは下のイラストを参考にしてください。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は主に2つの型に分類されます。ひとつは、慢性気管支炎と呼ばれるもので、気道の炎症と粘液の過剰分泌によって気道が狭くなり、呼吸が難しくなる状態です。もうひとつは、肺気腫と呼ばれるもので、肺の中の小さな気嚢(肺胞)が破壊され、肺の弾力が失われることで、酸素の吸収が難しくなる状態です。これらの型が組み合わさることもあり、COPDの症状や進行具合は個々の患者によって異なります。
それに加えて、COPDは喫煙が主な原因とされています。長期間喫煙するとタールが原因で肺は上のイラストのように黒く変色します。他にも長期間の有害物質への曝露や、遺伝的要因も関与することがあります。治療には薬物療法、酸素療法、リハビリテーションがあり、生活習慣の改善も重要です。
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